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レイフ・ファインズ「White Crow』 [英国映画]

東京国際映画祭がスタートしました。
映画祭だけで公開、という作品もあるのであれこれ見たいところですが、
スケジュールの都合もあり、プレスパスホルダーながら
かなり限られた数しか見られないのが残念です。

英国映画も上映されたのですが、まだ配給が決まっていない
ものに『ホワイト・クロウ』があります。
監督は英国俳優でこれまで2本の映画を監督経験のある、
レイフ・ファインズです。
私は彼をじかに見たのは、はるか昔、シェイクスピア劇の
上演を東京で行った時以来です。
最近ではハリポタ映画で知るようになった人も多いかもしれません。
IMG_1288.jpg

この映画は希代のバレエダンサー、
ルドルフ・ヌレエフの半生、特に青春期をメインに
描いたものです。タイトルは、バレエ界の異端児だった
彼を象徴しています。
農村に生まれた貧しい家の子供が、その才能でバレエ学校、
バレエ団と進み、やがて亡命してその地位を確固たるものに
していくわけですが、その道のりは非常にドラマティック。
自己実現のために、教師であろうと恩師であろうと、国を相手に
しようとも彼の行く道にとって必要であれば踏み越え、突破していく姿の
たくましさがまぶしいほど。時に傲慢に見えたとしても。

この映画では、レイフ・ファインズがヌレエフの恩師を
演じ、ロシア語も披露しています。
主人公のヌレエフ役、オレグ・イヴェンコは、私は初めて知った
ダンサーですが、初映画出演とは思えぬ堂々とした姿でした。

バレエダンサーの物語なので、オレグのダンスシーンもふんだんに
盛り込まれているうえ、昨年ドキュメンタリー映画が話題になり、
ケネス・ブラナー版『オリエント急行殺人事件』にも
出演していたロイヤルバレエの元プリンシパル、セルゲイ・ポルーニン
もヌレエフのルームメイト役で登場、セルゲイのダンスシーンも
見られたのでとても満足。
さらに、エルミタージュ美術館、ルーヴル美術館での撮影もあり、
素晴らしい絵画などもスクリーンに大写しになりました。
IMG_1285.jpg

上映は、10月28日に行われましたが、私は夜の上映会に行きました。
終映後、例府・ファインズのQ&Aが行われたからです。
オーディション時の話、各地でのロケ、美術館でのエピソード
などが語られました。
今後の監督作も期待されるところですが、当分はその予定はなく、
来年以降は俳優業としてのオファーが待っているらしく、
そちらを期待したいところです。
Q&Aが終わると、もう23:30.慌てて帰宅の途に就きましたが、
満足感でいっぱいでした。

ぜひ、日本での一般公開をしてほしいところです。

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