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グラスゴーでカントリー

コロナによる自粛も徐々に緩和され、映画館にも行けるようになってきました。
英国はスコットランド、グラスゴーが舞台の映画が今月26日から公開に
なります。

英国ゆかりの作品、『ワイルド・ローズ』もそのひとつ。
https://cinerack.jp/wildrose/

麻薬がらみの事件で服役していた女性、ローズ・リンが刑期を終えたところから
話はスタート。
ローズリンは歌の才能に恵まれ、カントリーミュージック(アメリカでは
大人気ジャンルです。テイラー・スウィフトはカントリー出身のポップスター)
を愛し、服役前はライブハウスで歌っていましたが、前科があるということで
出演を拒否されます。そして彼女には母に預けていた幼い2人の子供がいたのです。
母の助けを借りてやっと生活しているような状態でも夢を諦めきれず、
何度も母や子供たちを失望させながら、自分の夢(歌手になりナッシュビル
で成功すること)を叶えるために突き進みます。

シンガーとして成功を望む女性の話としては、最近ではレディー・ガガ主演の
「アリー/スター誕生」(とはいえリメイク作ですが)が有名ですが、
流石に英国作品、ローズリンが背負っているものはなかなか厳しいうえに、
本人もなかなかのトラブルメーカー。最初はなんて身勝手な人なんだ、と
思いつつもそのたくましさに惹かれていきます。

主演のジェシー・バックリーは「ジュディ 虹の彼方に」や「ドクター・ドリトル」
に脇役として出演していましたが、日本での知名度はイマイチ。
でも、彼女が映画で聴かせる歌声は本物で、本当にうまくて、感激ものです。
そして彼女の母親役のジェリー・ウォーターズが折々に絶妙な演技と
セリフで泣かせてくれます。

英国が舞台で、アメリカの中西部を中心にした白人層に熱狂的な
ファンを持つ、いわゆるフォーク音楽。
スコットランドやアイルランドにルーツをもつケルト音楽の
影響もあるとはいえ、そもそもスコットランドでの人気はそれほどでも
ないのです(映画の中で、ローズリンがそのことを嘆いています)。
映画を見ていても、スコットランドらしいどんよりとした空の下、
カントリー音楽が流れるのは、やはり違和感はあります。

でも、好きなジャンルの音楽を突き詰めたい、全身で表現したい!
という意気込みが国境を超えるのは、だれしも理解できること。
違和感はローズリンの歌う姿を見ると吹っ飛んでしまいます。

グラスゴーでカントリー、この一瞬ミスマッチな
テーマの映画、なかなかグッときます。
夢を追いかけてたどりついたのはどこか、観て確かめては?

画像は、本日もだらっとしているうちの猫です。
IMG_6347.jpg
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