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パブねこにまつわるお話

コロナの勢いがなかなか衰えず、厳しい日が続きますね。
私も昨日は朝から猛烈な悪寒と体の痛みに目が覚めると、
38.4℃という、数年来見たことのない体温計の数字に驚きました。
ただ、コロナとは様子が違うようで、とにかくベッドで1日じっと
おとなしくして、なんとか今朝は持ち直しました。
嗅覚、味覚に問題はありません。解熱剤を使わず、微熱程度です。

ベッドの中で、スマホを見ていたら、1通のメールが届きました。
それは以前、『パブねこ』という本の取材の際、私が同行できず、
カメラマンのトム・コールトンさん単独で撮影に行っててもらった
プリマスにあるパブの経営者の家族からでした。

取材ではブルースと飼い主のマイクさんのツーショット写真を撮りました。
ブルースは、かつて飼い猫だったのに引っ越しで置いて行かれ、住んでいた
村を徘徊、パブ近くで交通事故に遭い愛猫団体に収容されます。
マイクさんが率先して募金活動をして集めたお金で手術を受け、
引き取り手を探していたところに、再びマイクさんが手を差し伸べて、
パブの看板猫となったのです。

私は結局、その後パブを訪ねることが出来なかったままですが、
今回届いたメールには、数年前にパブをやめたこと、ブルースを
2019年に亡くしたことが書かれていました。ブルースの死に、マイクさんは
ひどく落ち込んだとのことでした。今は新しい猫を、ブルースが
いたのと同じ保護団体から受け入れたようです。

今回のメールは、そういった近況報告のあとに、一つの依頼がありました。
マイクさんが愛したブルースの写真が『パブねこ」に載ったのを
大変喜び、その写真が大好きだから、父の日に改めてプレゼントしたい、
そのために画像を送ってもらえないかという話でした。
本に掲載された写真を見ているとすてきな思い出がよみがえるとのこと。
愛猫の死のつらさはとてもわかるし、家族のマイクさんへの思いやりに
メールを読みながらうるっと来てしまいました。
つくづくこの本を作って良かったと思えました。

そして早速画像を送りました。
本に掲載されたものと、されなかったものを(下記画像は本に掲載されたもの)。
s-_MG_7619.jpg


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