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残暑に英国映画 [英国映画]

夏の暑さにやられているうちに、8月も下旬に突入。
暑いときには映画館で涼んで楽しむのが良いですね。

今月は色々なタイプの英国映画があります。

●ピータールー マンチェスターの悲劇(公開中)
1918年、選挙権もなく貧困にあえぐ非武装の労働者階級の人々6万人が、
権利を求めて大規模デモを平和的に行う予定だった。
その日、いったい何が起こったのか。
社会派の作品でしられる監督マイク・リーが史実に基づいて描いています。

世界で様々なデモが行われ、現在も続く香港のデモをニュースで見ていると、
望むものは違えども、200年も前のこととは思えない、
重いものが観る者にのしかかります。
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●ガーンジー島の読書会(8月30日公開)
終戦直後の英国。ロンドンに住む作家のジュリエット
(今映画に引っ張りだこのリリー・ジェームズ)が、
ガーンジー島で戦時中も行われていた読書会に興味を持ち、
島を訪ねる。最初はよそよそしかった会のメンバーと
距離を縮めていくうち、彼らに隠された秘密が明らかに。

ガーンジー島を含め、英国の南西部にあるチャネル初頭の島々は
常に英国の統治下にあったわけではないという複雑な事情があります。
そんなことを踏まえてみるとさらに興味深いものがあります。
私は、ガーンジーの近くの島、ジャージー島を訪れたことが
ありますが、英国とフランスに互い違いに統治された時期のある
島で、「ストリート」ではなく「ルー」と呼ぶなど、
地名がフランス語という地域が多かったり、郵便ポストが
違っていたりしたのが印象的でした。
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●ロケットマン(8月23日公開)
言わずと知れたスーパースター、エルトン・ジョンの半生を
ミュージカル仕立てにした作品。若手人気俳優の
タロン・エジャトンが歌も披露していて、その才能に
ハッとさせられます。タロンの支えであり音楽のパートナーでも
あるバーにー・トーピンは「リトル・ダンサー」で主演したジェイミー・ベル。
流れる名曲の数々、私は思わず口ずさんでしまいました。

タロンは、ロビンフッドを新しい切り口で描いた「フッド・ザ・ビギニング」
にも主演していて、こちらは10月公開です。

●トールキン 旅のはじまり(8月30日公開)
「指輪物語」…映画の「ロード・オブ・ザ・リング」の原作などで
知られる英国のファンタジー作家、J.R.R.トールキンの若き日を描いた作品。
12歳で孤児となった彼が、司祭を後見人としてパブリックスクールに入学。
そこで出会った3人の友の存在亡くしては、名作は生まれなかったと
革新させてくれます。
トールキンの出身校、キング・エドワード校も名門校で、
3人の友人も、音楽、絵画、詩作に並々ならぬ才能があり、
お互いに刺激しあい、才能を高めあっていたのです。

作品のほとんどが、パブリックスクールとオックスフォード大学時代の
話であるところが、特に私を惹きつけました。
中でもパブリックスクール時代からオックスフォード大学へ
共に進学し、同じ陸軍に入隊したジェフリー。
彼とトールキンの関係が友情を超えた、尊い友愛として胸に刺さります。
このシーンをぜひ、じっくり見ていただきたいと思う部分があるの
ですが、あえて言いません。ぜひ劇場で。
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この映画については、今回いくつかの媒体で、
ご紹介のお手伝いをしました。
そのうちのひとつが、8月23日のラジオNIKKEIの
大人のラヂオという番組の10分間のコーナーです。
ゲストとして呼ばれたのですが、打ち合わせ時に話していたことの
30%も話せず、カミカミで滑舌も悪く、猛省しました。
原稿のように校正したり、書き直したりできないので、厳しい。
実はラジオに出るのは3度目なのですが、まったく進歩していません。

アナウンサーやパーソナリティの皆さんの仕事ぶり、尊敬します。


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