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さようなら、ボブという名の猫~Street Cat Called Bob [英国 猫]

猫好きのみなさんならすでにご存じかと思いますが、英国の人気猫「ボブ」が
虹の橋を渡りました。そのニュースは、SNSでも駆け巡り、ファンのみならず、
世界の猫好きの涙を誘いました。

私は、ボブが出演した「ボブという名の猫」という映画のプロモーションで来日
したときと、昨年ロンドン郊外で行われたCat Festというイベントで飼い主の
ジェームズさんとともに会うことができました(「猫びより」でも記事を書きました)。
印象としては、物おじしない猫で、かつおだやか。
昨年の時点で14歳近かったので、そのせいもあったかもしれません。
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ボブに関してはジェームズさんの著書や、ボブ自身が出演した映画で、
そのストーリーを知ることが出来ます。
ちなみにその映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』は
7月5日にBSテレ東で追悼放送も決まったようです。

どんな飼い主にとっても、自分の猫は特別です。
ジェームズさんは自身が抱えていた問題(失業、薬物依存など)が
大きかったゆえに、ボブの存在は彼の心の支え以上で、
人生の転機を与えてくれた宝物のようなものでした。
だから、その喪失の悲しみはより一層深いのではないかと思います。

一度はあきらめたような人生に再び光を与えてくれたボブのように、
可能ならジェームズさんが、誰か(行き場のない猫たちでも)の
支えになって活躍してくれることを心から願います。
そうしたらボブも誇らしいのではないかと思います。
IMG_4117.JPG

*画像は昨年の「Cat Fest」時のもの。転載禁止。
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グラスゴーでカントリー

コロナによる自粛も徐々に緩和され、映画館にも行けるようになってきました。
英国はスコットランド、グラスゴーが舞台の映画が今月26日から公開に
なります。

英国ゆかりの作品、『ワイルド・ローズ』もそのひとつ。
https://cinerack.jp/wildrose/

麻薬がらみの事件で服役していた女性、ローズ・リンが刑期を終えたところから
話はスタート。
ローズリンは歌の才能に恵まれ、カントリーミュージック(アメリカでは
大人気ジャンルです。テイラー・スウィフトはカントリー出身のポップスター)
を愛し、服役前はライブハウスで歌っていましたが、前科があるということで
出演を拒否されます。そして彼女には母に預けていた幼い2人の子供がいたのです。
母の助けを借りてやっと生活しているような状態でも夢を諦めきれず、
何度も母や子供たちを失望させながら、自分の夢(歌手になりナッシュビル
で成功すること)を叶えるために突き進みます。

シンガーとして成功を望む女性の話としては、最近ではレディー・ガガ主演の
「アリー/スター誕生」(とはいえリメイク作ですが)が有名ですが、
流石に英国作品、ローズリンが背負っているものはなかなか厳しいうえに、
本人もなかなかのトラブルメーカー。最初はなんて身勝手な人なんだ、と
思いつつもそのたくましさに惹かれていきます。

主演のジェシー・バックリーは「ジュディ 虹の彼方に」や「ドクター・ドリトル」
に脇役として出演していましたが、日本での知名度はイマイチ。
でも、彼女が映画で聴かせる歌声は本物で、本当にうまくて、感激ものです。
そして彼女の母親役のジェリー・ウォーターズが折々に絶妙な演技と
セリフで泣かせてくれます。

英国が舞台で、アメリカの中西部を中心にした白人層に熱狂的な
ファンを持つ、いわゆるフォーク音楽。
スコットランドやアイルランドにルーツをもつケルト音楽の
影響もあるとはいえ、そもそもスコットランドでの人気はそれほどでも
ないのです(映画の中で、ローズリンがそのことを嘆いています)。
映画を見ていても、スコットランドらしいどんよりとした空の下、
カントリー音楽が流れるのは、やはり違和感はあります。

でも、好きなジャンルの音楽を突き詰めたい、全身で表現したい!
という意気込みが国境を超えるのは、だれしも理解できること。
違和感はローズリンの歌う姿を見ると吹っ飛んでしまいます。

グラスゴーでカントリー、この一瞬ミスマッチな
テーマの映画、なかなかグッときます。
夢を追いかけてたどりついたのはどこか、観て確かめては?

画像は、本日もだらっとしているうちの猫です。
IMG_6347.jpg
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