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英国王室ゆかりのケーキ [英国 食]

英国旅行で見かけてはいたのですが、
結構ド派手な色なので、今まで敬遠気味で味わったことのない
ケーキがあります。それが「バッテンバーグ・ケーキ」です。
ピンクと黄色のモザイク、市松模様。茶色っぽいお菓子がメインの
英国の伝統菓子の中では珍しく華やかな雰囲気をまとっています。

最近はインスタ映えするはっきりした色やパステルカラーの
お菓子が人気なので、抵抗がない人もいるかとは思います。
でも英国で派手(というか毒々しい色)のケーキはたいてい
予想以上に甘く、私には食べきれないのが現実なのです。
ロンドンではやりのファンシーなカップケーキしかり、です。

先日、知人に誘われて11月24日に東京・田園調布に開店する
ラ・フェット
http://lafete.jp/
というお店のケーキの試食会に行ってきました。
このお店は世界の祝祭菓子を扱うという、珍しいコンセプトの
パティスリーです。
ここで買える英国菓子が「バッテンバーグ・ケーキ」。
一説によると、ヴィクトリア女王の孫娘と英国貴族
ルイス・アレグザンダー・マウントバッテンの結婚を記念して
作られたケーキだそうです。
ドイツのバッテンブルク家の血を引くルイスは後に
マウントバッテンと家名を変更しますが、そのあたりに
このケーキの名前の由来があるようです。
真偽については微妙のようですが、英国ではポピュラーなお菓子なのです。

さて、ラ・フェットのバッテンバーグケーキは、
英国の伝統菓子のスタイルを保ちながらも、
味はケーキ好きの人たちの舌を十分に満足させる
上品な仕上がり。
ピスタチオとフランボワーズで色付けした
二色の市松模様というかモザイク柄のスポンジ部分は
程よい甘み。それを覆うマジパンも
分厚くないため甘ったるさは感じず、マジパンとスポンジの
間にはうっすらとバタークリームが敷かれていて、
繊細な甘さの層が生まれています。
IMG_8495.jpg

英国菓子は、どちらかというと、どっしり重く、甘く、
色は茶色っぽいもののイメージが強いのですが、
バッテンバーグ・ケーキは見た目からそれとは異なり、
さらにこのお店のアレンジが万人に受け入れられる味になったという感じ。
アフタヌーンティーの一品に加えると華やかでいいかも。

お店では一切れ単位でも買えるそうです。
他にもフランスやイタリア、スペインなどの祝祭菓子が
可愛らしい一口サイズで揃っているので、興味がある人は
いろいろ試すのにもピッタリ。どれもおいしいですけれど。
IMG_8494.jpg


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英国の暮らしとおやつ [英国 食]

ずいぶんごぶさたしてしまいました。

また数週間に渡り、オリンピック直前の英国へ取材旅行に出かけていました。
ヒースロー到着後、スコットランド、ヨークと滞在し、その後ロンドンをベースに
数箇所を日帰り旅行していました。

ここではまたランダムにその旅の様子をご紹介します。

以前、私がスカウトして本を一緒に作ったことのある
山口ももさん。
最近出された新刊「英国の暮らしとおやつ 」でもちょっぴりお手伝いを
したのですが、数年ぶりに彼女とあうことが出来ました。
彼女がボランティアをしている、野外ミュージアムにご一緒しました。
Weald and Downland Open Air Museumという名前です。

チューダー、ヴィクトリア時代の家を移築してあり、ところどころに
当時の扮装をした人がいたり、当時の仕事を再現していたりします。
水車で挽いた粉で作ったクッキーを売っていたり、羊毛から糸をつむいで作った布で
服を作ったり。
訪問日は天気が良かったので、歩いて回るにはなかなかたのしかったです。
おみやげに、ここでとれる蜂蜜と、ここで焼いたクッキーを購入しました。

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ここの水車小屋で挽いた粉も売っていて、これでお菓子を焼くと格別、と山口ももさんは
言っていました。

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ヴィクトリア時代の、質素だけれど、可愛らしいインテリア。
建物の中も、入って見ることができます。

『王様のブランチ』で『英国フード記AtoZ』 [英国 食]

人気情報番組『王様のブランチ』で、『英国フード記AtoZ』が紹介されていました!

と、いうのを人づてに聞きました。
この番組、私もときどき見ているのですが、家事をしていたり、
猫の世話(今飼っている2匹が具合が悪いのです)をしていたりで、
いつも・・・というわけではないのです。
でも、どう考えても私の本がテレビ番組で紹介されるなんてありえないと
思っていたのです。
が、某SNSで友人のつぶやきに書き込みがありびっくり。
ネットであれこれ調べたら、どうも事実のようでした。
出版社でも把握していなかったらしく(知っていたら事前に知らせてくれるはず)、
関係者はみな驚いていました。

そもそもこの本は2005年に出版されたもので、私の本の中でも特異な存在。
何か英国の食べ物の本を出したいとは思っていましたが、
それと同時にたまたま見かけた松本里美さんという銅版画家の作品を
自分の本に載せたいという願望もありました。
食べ物の本を、写真メインにしないというのは、結構冒険ですし、
日本人になじみのない英国食品が多数を占めるというのも当時流行っていた
オシャレお料理本とはまったく違っていたので、企画が通るかも不安でした。
なにせ取り上げた料理の代表は「イール(ウナギ料理)」「ハギス」「マーマイト」などは
日本ではまず味わうことのないものでしたから。

ところが、すべての条件がかない、かなり狭い読者層に向けているという
想定で、部数は無理のない程度で出版の運びとなりました。
取材の際は、到着当日がロンドンでテロが起こり、危険や制限もありました。
部数もそんなに多くなく、でも出版時には英国フードを用意してイベントを行なったり
して、この本にまつわる思い出はたくさん。
でも、私の著書の中では地味な存在でした。

そんなときに突然再び日の目を見るとは思いもよりませんでした。
いちばん驚いたのはアマゾンのランキング。
実はアマゾンの倉庫に在庫がないため、ランクは多分6桁とか・・・。
それがオンエア後には3桁になっていたのです(今は下がっていますが)。
そして、出版社は増刷を決めてくれました。

まだ、本づくりに試行錯誤がある頃で、もう少し手をくわえられたらなあと
思うところはありましたが、今までよりもう少し多くの人の目に留まるのだと思うと
うれしいです。
私が妙にひきつけられる、英国のあやしい味に興味を持ってもらえたらとも思いますし、
この本のために描きおろしてくれた、松本さんの作品も素敵です。
彼女の作品を一気にまとめてみることができる、貴重な本でもあります。

3月ごろにはアマゾンでも、一部書店でも入手しやすくなると思いますので、
まだごらんになっていない方はぜひどうぞ。
と¥



英国フード記 A to Z

英国フード記 A to Z

  • 作者: 石井 理恵子
  • 出版社/メーカー: 三修社
  • 発売日: 2005/12/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



まったりパブ時間(テムズ川沿い編) [英国 食]

英国旅行をしていて外せないのはパブ。
私はそんなに量が飲めるわけではないので、
雰囲気のいいパブとか、変り種のパブが好き。かつ女子同士でも入りやすいパブ。

ブログ内のテムズ川パブ・クロールで紹介したテムズ川沿いのパブの
画像です。
いきなりの妙な画像に驚く人もいるかもしれませんが、
窓から川を見ると、妙なロープが。これ、首吊りロープです。
*ダブルクリックで拡大しないとわからないかも。
昔罪を犯した人は、昔ここで・・・ってことみたいです。
店は海や船を意識したインテリアになっていました。

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場所柄か、海賊がいた昔、彼らの船がここまできたんでしょうか。
上のパブから数分の、別のパブの看板のキャプテン・キッド。もともと海賊退治をしてたはずが、だんだん逆の立場に
なってしまった人物とか。3380320338031733803183380319
そう思うと先の店の窓から見えた首吊りロープは海賊の処刑用の名残??とも思えます。
とはいえこちらの店は、わんこ連れだとか、ベビーカー押しながらなんて
のんびり客が多く、気楽に和める店でした。<
テムズ川沿いのおすすめパブとしては、他に『2度目からのロンドン・ガイド』にも紹介した『THE DOVE』があります。ここからの夕暮れの眺めは上のふたつとはまた違い、素敵です。








パディントンのお気に入り [英国 食]

英国でその知名度をプーと争うクマ、パディントン。
パディントンのお気に入りは意外なモノでした。

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今年、ロンドンのセルフリッジに行ったら↑こんなものが。
在住の友人が、プレゼントしてくれました。
トランク型の箱のなかに、パディントンとマーマイトがセットになって入っています。
マーマイトというのは、イーストを主原料とするスプレッド(パンに塗って食べるもの)。
英国のB&Bの朝食のテーブルに、ジャムやマーマレードと一緒になっておいてあったりします。

しかし、これ、日本人には結構キツイ味。
イーストの香りの強い、海苔の佃煮もどきとでも言いましょうか。
でも海苔でできているわけではありません。
ダークカラーでかなりしょっぱい。しょっぱいだけでなくクセのある味。
日本人だと、10人に8人くらいは拒絶反応を起こすのではと思います。
英国人でも、誰もが好きなわけではないのですが、英国の味といっても
間違いではありません。

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↑これも、ちょっとスペシャルなパッケージのマーマイト。英国伝統スポーツ・クリケットの
国際試合を記念した一品。
過去にもシャンパン風味とか、ギネス風味のマーマイトが発売され、
イーベイで定価に上乗せした価格で取引されたこともありました。

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で、パディントンはどうやらマーマイト好き。いちばん上の画像は、マーマイトと
パディントンを一緒にパッケージした、スペシャルエディションです。
マーマイトのラベルを印刷したバッグを持つパディントンのぬいぐるみ
なんて、日本で買うことはできません。

そしてこのCMをご覧ください。マーマイトLOVEなパディントンが登場。
http://www.youtube.com/watch?v=UBY5epc8BS0
http://www.youtube.com/watch?v=t1Y3qgi3Og8&feature=related
他にも複数のバージョンがあります。

パディントンが大好きなマーマイト。でも他の人の反応は・・・???
自分の会社の商品なのに、自虐的とも思えるCMを作ってしまうこの会社。
こういうのを見ているうちに、実は私、だんだんとマーマイトに惹かれるように。
いやよいやよも好きのうちとでもいいましょうか。
オリジナルのマーマイトは一度にせいぜい小さなスプーン1杯くらいで
じゅうぶんなんですが、マーマイト関連商品は結構いけます。
マーマイトを使ったスナック菓子やクリスプス(ポテチ)、マーマイト風味の
ナッツなども売っています。ポスターは見かけたのですが、実物は
見つけられなかったマーマイト風味のチーズなど。
旅行の度に、何かしら関連商品を購入してしまいます。
今回はスナック菓子と、スペシャルエディション、画像はないですが、
マーマイトの瓶がプリントされたコースターを購入しました。


★マーマイトについて、もっと知りたい方は
『英国フード記 AtoZ』も読んでみてくださいね。
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