「鉄ねこ」ただいま執筆中 [鉄道]
今年の5月に取材していた、英国の猫と鉄道をテーマにした本を現在執筆中。
発売は予定より少し遅れて来年の2月になります。
単行本の発売は2月上旬予定ですが、そのまえに『猫びより』という猫好きなら
ご存知の雑誌で、その取材の一部を記事にして掲載することになりました。
単行本の内容をひとあしさきに、少し読んでみたい、という人はぜひ。
こちらは12月12日発売です。
単行本の執筆が遅れているのにはいろいろありまして、言い訳っぽいですが、
取材から帰ってきても、足りない情報を取材相手にメールして教えてもらったり、
あとから得た情報で、ロンドン在住のカメラマンに取材に行ってもらったりもしていたからです。
鉄道や駅の紹介のほかに、おすすめスポットなども盛り込みました。
お楽しみに。
発売は予定より少し遅れて来年の2月になります。
単行本の発売は2月上旬予定ですが、そのまえに『猫びより』という猫好きなら
ご存知の雑誌で、その取材の一部を記事にして掲載することになりました。
単行本の内容をひとあしさきに、少し読んでみたい、という人はぜひ。
こちらは12月12日発売です。
単行本の執筆が遅れているのにはいろいろありまして、言い訳っぽいですが、
取材から帰ってきても、足りない情報を取材相手にメールして教えてもらったり、
あとから得た情報で、ロンドン在住のカメラマンに取材に行ってもらったりもしていたからです。
鉄道や駅の紹介のほかに、おすすめスポットなども盛り込みました。
お楽しみに。
ありがとう、さようなら [鉄道]
ずいぶん更新が遅れてしまいました。
5-6月の取材旅行ではいろいろなことがありました。
その中でも、ノースヨークシャーの取材は印象深いものでした。
ある保存鉄道とそこに暮らす猫を訪ねて行ったのですが、
その土地は在来線の駅は無人駅。周囲には家も見当たらない
牧草地の中でした。もちろんタクシー乗り場もなく・・・、来る気配もまったくありません。
この駅から数マイルのところに、保存鉄道があり、そこでボランティアをしている
イアンさんという方と、数ヶ月前からメールのやりとりをしていました。
ご親切にも、ロンドンからの交通案内や、宿の情報などを教えていただいていました。
現地訪問日は伝えてありましたが、前日の取材終了時間によって、
最寄り駅にいつつくのか、どこに宿泊するのかはぎりぎりまでわからず、伝えていませんでした。
そして、訪問日前日に、最寄り駅に到着したものの、前述のような状態で、
列車の窓から駅を見たときは途方にくれました。
カメラマンと共に、列車から降りると「どうしよう!?」という言葉で頭が一杯になりました。
そこに現れたのが、メールのやり取りをしていたイアンさんでした。私たちを心配して、
乗ってくるともわからぬ列車を待っていてくれたのです。白いひげと優しい笑顔が印象的な人でした。
その後、ユースホステルに送り届けてくれ(予約しておらず、夜間は無人状態のそこに
工夫して入れてくれました)たのです。翌日はユースまで迎えに来てくれて、保存鉄道の
ガイドやスタッフの紹介をしてくれ、自宅に招き、ランチを振る舞い、翌日はドライブに連れ出して
くれたうえ、次の目的地に便利な鉄道駅まで送り届けてくれました。
信じられないほど親切にしてもらいました。
メールをやり取りしていたとはいえ、初対面の人間に本当に優しくしてくれました。
年末本が出版されたら、真っ先に送ろうと思っていた相手でした。
それはすべて過去形になってしまいました。
本の原稿を執筆中、質問したいことが出たため、ふと思い立ってイアンさんにメールをしました。
翌朝、返事が届きました。
それは、彼からでなく、奥さまからのものでした。
I'm so sad to tell you that Iain passed away early
this morning.
心臓発作で先週入院し、私がメールした日になくなられたのです。
奥様は日本人で、日本と英国を行き来して生活されており、
秋になったら日本に戻られるということで、その頃再会できると思っていたのに。
たった一度お会いしただけで、もう二度と会えなくなってしまいました。
もっといろいろお話したかったのに。日本でちゃんとお礼をしたかったのに。
もう、どうやって感謝の気持ちを伝えたらいいのか。
ありがとう、さようなら・・・イアンさん。
ノースヨークシャーの風景を目にするときは、ずっとあなたのことを思い出すでしょう。
5-6月の取材旅行ではいろいろなことがありました。
その中でも、ノースヨークシャーの取材は印象深いものでした。
ある保存鉄道とそこに暮らす猫を訪ねて行ったのですが、
その土地は在来線の駅は無人駅。周囲には家も見当たらない
牧草地の中でした。もちろんタクシー乗り場もなく・・・、来る気配もまったくありません。
この駅から数マイルのところに、保存鉄道があり、そこでボランティアをしている
イアンさんという方と、数ヶ月前からメールのやりとりをしていました。
ご親切にも、ロンドンからの交通案内や、宿の情報などを教えていただいていました。
現地訪問日は伝えてありましたが、前日の取材終了時間によって、
最寄り駅にいつつくのか、どこに宿泊するのかはぎりぎりまでわからず、伝えていませんでした。
そして、訪問日前日に、最寄り駅に到着したものの、前述のような状態で、
列車の窓から駅を見たときは途方にくれました。
カメラマンと共に、列車から降りると「どうしよう!?」という言葉で頭が一杯になりました。
そこに現れたのが、メールのやり取りをしていたイアンさんでした。私たちを心配して、
乗ってくるともわからぬ列車を待っていてくれたのです。白いひげと優しい笑顔が印象的な人でした。
その後、ユースホステルに送り届けてくれ(予約しておらず、夜間は無人状態のそこに
工夫して入れてくれました)たのです。翌日はユースまで迎えに来てくれて、保存鉄道の
ガイドやスタッフの紹介をしてくれ、自宅に招き、ランチを振る舞い、翌日はドライブに連れ出して
くれたうえ、次の目的地に便利な鉄道駅まで送り届けてくれました。
信じられないほど親切にしてもらいました。
メールをやり取りしていたとはいえ、初対面の人間に本当に優しくしてくれました。
年末本が出版されたら、真っ先に送ろうと思っていた相手でした。
それはすべて過去形になってしまいました。
本の原稿を執筆中、質問したいことが出たため、ふと思い立ってイアンさんにメールをしました。
翌朝、返事が届きました。
それは、彼からでなく、奥さまからのものでした。
I'm so sad to tell you that Iain passed away early
this morning.
心臓発作で先週入院し、私がメールした日になくなられたのです。
奥様は日本人で、日本と英国を行き来して生活されており、
秋になったら日本に戻られるということで、その頃再会できると思っていたのに。
たった一度お会いしただけで、もう二度と会えなくなってしまいました。
もっといろいろお話したかったのに。日本でちゃんとお礼をしたかったのに。
もう、どうやって感謝の気持ちを伝えたらいいのか。
ありがとう、さようなら・・・イアンさん。
ノースヨークシャーの風景を目にするときは、ずっとあなたのことを思い出すでしょう。