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プリンセス・ダイアナ [英国映画]

この秋、2本の王室関連映画が公開になります。
先日「ヴィクトリア女王」のドキュメンタリー映画の紹介をしましたが、
今回はダイアナ妃のもので「プリンセス・ダイアナ」。
プリンセス・ダイアナ.jpg

結婚前のダイアナさんの姿から、悲劇の日までをアーカイヴ映像で綴ったものです。
想像していたよりも、淡々と映し出され、映像やナレーションも押さえがちですが、
十分にドラマティックな彼女の短い人生。

世間をあまり知らないお嬢さま(といっても、ナニーや幼稚園の先生をしていた)が、
世界中が注目する英国王室のプリンセスになり、その美しいウエディング姿は
世界中を沸かせました。まさに、物語の主人公のようでした。

でも現実は厳しく、二人の息子に恵まれたものの、チャールズ皇太子の不倫で
ふたりの関係はどんどん冷え込んでいく。離婚後、自分らしく生きる道を見つけたかに
思えたのに、悲劇が起こる。若く美しいままで、人々の記憶に刻まれた彼女のリアルな
表情が収められています。
この映画の公開が9月30日、その二週間後には、ダイアナさんの視点で描かれた
「スペンサー ダイアナの決意」が公開になります。
クリステン・スチュワートのダイアナさんへのなりきりぶりが話題になって
いますが、予告編をみただけでもびっくりです。

昔は、一国の王子の妃になるということは、夢物語であり、女の子の幸せの
ように思えました。でも華やかさの裏にある、さまざまな国の王妃や王子の妃、
プリンセスたちの一般人とはまた次元の違う苦悩について、考えさせられます。
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残暑に英国映画 [英国映画]

夏の暑さにやられているうちに、8月も下旬に突入。
暑いときには映画館で涼んで楽しむのが良いですね。

今月は色々なタイプの英国映画があります。

●ピータールー マンチェスターの悲劇(公開中)
1918年、選挙権もなく貧困にあえぐ非武装の労働者階級の人々6万人が、
権利を求めて大規模デモを平和的に行う予定だった。
その日、いったい何が起こったのか。
社会派の作品でしられる監督マイク・リーが史実に基づいて描いています。

世界で様々なデモが行われ、現在も続く香港のデモをニュースで見ていると、
望むものは違えども、200年も前のこととは思えない、
重いものが観る者にのしかかります。
IMG_4476.PNG


●ガーンジー島の読書会(8月30日公開)
終戦直後の英国。ロンドンに住む作家のジュリエット
(今映画に引っ張りだこのリリー・ジェームズ)が、
ガーンジー島で戦時中も行われていた読書会に興味を持ち、
島を訪ねる。最初はよそよそしかった会のメンバーと
距離を縮めていくうち、彼らに隠された秘密が明らかに。

ガーンジー島を含め、英国の南西部にあるチャネル初頭の島々は
常に英国の統治下にあったわけではないという複雑な事情があります。
そんなことを踏まえてみるとさらに興味深いものがあります。
私は、ガーンジーの近くの島、ジャージー島を訪れたことが
ありますが、英国とフランスに互い違いに統治された時期のある
島で、「ストリート」ではなく「ルー」と呼ぶなど、
地名がフランス語という地域が多かったり、郵便ポストが
違っていたりしたのが印象的でした。
IMG_4311.jpg

●ロケットマン(8月23日公開)
言わずと知れたスーパースター、エルトン・ジョンの半生を
ミュージカル仕立てにした作品。若手人気俳優の
タロン・エジャトンが歌も披露していて、その才能に
ハッとさせられます。タロンの支えであり音楽のパートナーでも
あるバーにー・トーピンは「リトル・ダンサー」で主演したジェイミー・ベル。
流れる名曲の数々、私は思わず口ずさんでしまいました。

タロンは、ロビンフッドを新しい切り口で描いた「フッド・ザ・ビギニング」
にも主演していて、こちらは10月公開です。

●トールキン 旅のはじまり(8月30日公開)
「指輪物語」…映画の「ロード・オブ・ザ・リング」の原作などで
知られる英国のファンタジー作家、J.R.R.トールキンの若き日を描いた作品。
12歳で孤児となった彼が、司祭を後見人としてパブリックスクールに入学。
そこで出会った3人の友の存在亡くしては、名作は生まれなかったと
革新させてくれます。
トールキンの出身校、キング・エドワード校も名門校で、
3人の友人も、音楽、絵画、詩作に並々ならぬ才能があり、
お互いに刺激しあい、才能を高めあっていたのです。

作品のほとんどが、パブリックスクールとオックスフォード大学時代の
話であるところが、特に私を惹きつけました。
中でもパブリックスクール時代からオックスフォード大学へ
共に進学し、同じ陸軍に入隊したジェフリー。
彼とトールキンの関係が友情を超えた、尊い友愛として胸に刺さります。
このシーンをぜひ、じっくり見ていただきたいと思う部分があるの
ですが、あえて言いません。ぜひ劇場で。
s-トールキン:メイン.jpg

この映画については、今回いくつかの媒体で、
ご紹介のお手伝いをしました。
そのうちのひとつが、8月23日のラジオNIKKEIの
大人のラヂオという番組の10分間のコーナーです。
ゲストとして呼ばれたのですが、打ち合わせ時に話していたことの
30%も話せず、カミカミで滑舌も悪く、猛省しました。
原稿のように校正したり、書き直したりできないので、厳しい。
実はラジオに出るのは3度目なのですが、まったく進歩していません。

アナウンサーやパーソナリティの皆さんの仕事ぶり、尊敬します。


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渡英予定と英国映画 [英国映画]

GWがあったというのに、更新できず。

今は迫った渡英の準備中です。
思いがけない取材ができそうだったり、何度アポイントのメールや電話をしても
延々とたらいまわしの取材があったりと、気分はアップ&ダウンです。
今回の渡英のテーマは制服と猫です。
年末くらいには、その成果をお見せできるのではないかと思います。

とにかくギリギリまで具体的なスケジュールがきまらないため、
取材のあいまのお楽しみ、舞台や美術館にいつどのタイミングで
いけるのか、今回が最も不明です。
でも、充実した取材になるよう頑張ります。

英国映画もまたいくつかありますが、
見ていただきたい、英国&制服がらみの作品を2本。

5月31日に上映スタートした
「アナと世界の終わり」
は英国のとある町(撮影はスコットランドだった模様)に突如ゾンビが
増殖し始め、アナを中心とした高校生グループとの
攻防戦が繰り広げるというもの。しかもこれは、ミュージカル仕立て
になっているので、不気味さはホドホドで楽しめます。
おそらくは公立校の、基本の制服+アルファの着こなしチェックも
個人的には楽しめました。
http://anaseka-movie.jp/

また、6月7日からは懐かしの
「小さな恋のメロディ」
がデジタルリマスター版で、大スクリーンに帰ってきます。
リバイバル上映や、今ではネットでも見ることができますが、
英国の中学生の幼い恋が描かれます。
私は、子供の頃に見て英国の小学生ってオシャレ(制服姿でしたが)
だなあと思ったものでした。なんといっても主人公ふたりは11歳!
主演のマーク・レスターは金髪碧眼の可愛らしい男のコ、
この映画タイトルであるメロディ役、トレイシー・ハイドは
野の花のように可憐で可愛く、目が奪われる存在の美少女でした。
これを見てギンガムのワンピースにブレザーという制服に憧れました。
http://cinemakadokawa.jp/seishuneiga/melody/
メロディIMG_3340.jpg

それから、英国人俳優、オーランド・ブルームが主演の
ブロードウェイ・ミュージカル(ロンドンのウエストエンド、ではないですが)
「ロミオとジュリエット」
が松竹ブロードウェイシネマとして7月12日から公開されます。
舞台は現代版にアレンジしてあり、ジュリエット役は黒人女性。
恋多き男、オーランドが舞台では恋に一途な少年に。
誰もが知る、シェイクスピアの悲恋物語を、どう見せてくれるかお楽しみに。
また、スクリーン上で幕が下りてもまだ席を立たないで。
楽屋から出てきたオーランドの様子も見られます。
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今年も英国映画! [英国映画]

昨年最後の更新で、英国映画を紹介しました。
すでに公開された作品もありますが、これからも英国映画は続きます。

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今週末公開なのが、英国ロイヤル・バレエの劇場中継(録画)『くるみ割り人形』です。
ロンドンのクリスマスシーズンの風物詩が、コベントガーデンの
ロイヤルオペラハウスで公演されるこの『くるみ割り人形』。
日本の公開は、クリスマスシーズンとずれてしまいますが、舞台の巨大な
クリスマスツリーや、次々と繰り出される華やかなキャラクターのダンスなど、
チャイコフスキーのおなじみの音楽で楽しめます。

『マイ・ブックショップ』
戦後、未亡人となった女性が、英国東部の海辺の町に
小さな書店を開店しようと奮闘する姿を描いた作品。
みんなに読書の喜びを、と開店準備をするヒロインに、
町の権力者が妨害を…。寂しげな海辺の町の風景、魅力的な書店の佇まい、
意思の強さを感じるヒロインと彼女の服装など、見どころはたくさん。
特にこんな書店があったらなあと、本当に思うのです。
また作品中紹介される本は有名なものが多いのですが、未読の人には
読んでもらいたいものばかり。
エミリー・モーティマー演じるヒロインの心情に打たれます。
彼女を見守るビル・ナイのおじさまファッションも素敵です。
http://mybookshop.jp/


『移動都市 モータル・エンジン』
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近未来。都市同士が捕食しあう中、巨大都市ロンドンが一部の富裕層の
力で他の小都市を次々と襲っていた。そこにひとりの女性が現れ…。
ロンドンが街を捕食??? どういうこと??
と思って驚いたこの映画、見ると納得。公式サイトの動画を見てみてください。
でも、映画を観ると「移動都市」でなくても、現代の世界でも
似たようなことが起こっているのもわかります。
世界観はスチームパンク好きにはかなりアピールするものじゃないかと思います。
動力がスチームではないとしても…。
http://mortal-engines.jp/


そして、前回『女王陛下のお気に入り』を紹介しましたが、
また別の「女王モノ」です。
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
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これは、まだイングランドとスコットランドにそれぞれの女王がいて、
国が対立していた時代の話。
イングランドのエリザベスとスコットランドのメアリー。
同じ女王として、それぞれ何を思って生きたかを描きます。
http://www.2queens.jp/

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英国映画で行く年くる年 [英国映画]

年内最後の更新になります。
月イチ程度ののんびり更新なのにご覧になってくださっている
読者がいるのには感謝ばかりです。

年末、ファンタビやボヘミアン・ラプソディをご覧になった
方も多いかと思います。この年末年始に見ようと楽しみに
している方も多いでしょう。
でも、さらに英国映画、まだまだ続きます。

年明けすぐ、1月5日からは、名優マイケル・ケインが1960年代の
ポップカルチャーの案内役となって、観客を楽しませてくれる
映画『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』
が公開になります。ビートルズやストーンズ、ザ・フー、ボウイなどが
現れて若者を熱狂させた音楽シーン。
自身がかかわっている映画や、当時流行のファッション(今見るととても
新鮮なテキスタイルや、ミニスカート姿が可愛い)、そしてアートシーンを
豊富なアーカイヴ映像、当時を知る魅力的な人たちへの
インタビューを詰め込んでいて楽しい。

1月11日には、コリン・ファースの新作『喜望峰の風に乗せて』が
公開になります。
これはヨットによる単独無寄港世界一周に挑戦した実在の英国人男性、
ドナルド・クロウハーストの話です。自分の人生と夢を賭け、
家族の期待と不安の中出航した男がどんな困難に立ち向かったのか…。
コリンのファンにはかなりハラハラさせられる展開が待ち受けています。

2月に入ると、空から傘とともに現れるあの「メリー・ポピンズ」が成長した
マイケル・バンクスの家に再び現れる『メアリー・ポピンズ リターンズ』
がスクリーンに登場。
メリー役にはエミリー・ブラント、マイケル・バンクスにはベン・ウィショー。
ブロードウェイの大スター、リン=マニュエル・ミランダが街灯点灯夫役。
他にもエミリー・モーティマー、ジュリー・ウォルターズ、コリン・ファースト
いった英国映画ファンにはたまらないキャストに加えメリル・ストリープも
登場するという豪華な顔ぶれ。ゴールデン・グローブやアカデミー賞での
賞取りも期待されています。
とにかく歌い踊り、空を飛び、夢の世界を見せてくれる楽しいミュージカル映画です。

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同じく2月には、こちらもまた賞レースにからんでくると話題の
『女王陛下のお気に入り』も登場。
時は18世紀初頭。アン女王(オリヴィア・コールマン)の統治する英国。
そのアン女王を巡って、ふたりの女の欲望が交差します。
女王のいちばんの相談役で政治でも権力をふるう、女官のサラと
上流階級から没落し、召使いで良いからとサラ(レイチェル・ワイズ)のもとに
転がり込んできたアビゲイル(エマ・ストーン)。
ふとしたことからチャンスを得、女王の侍女へのしあがった
アビゲイルによって、彼女と女王、サラの危うい三角関係が…。
というお話。ストーリーや演技のすごさもさることながら、
衣装、セット、ライティングも当時を思わせるリアルさ。
この映画では男性は完全に脇役で、女優3人の恐ろしいまでの
存在感に痺れます。

さらに、お時間をたっぷりとって楽しんでいただきたいのが、
英国ロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたロイヤル・バレエの
『ワルキューレ』を。あのワーグナーの「にーべるんぐの指輪」
4部作の2作目です。ストーリーはネットでチェックしていただく
として、とにかくスクリーンからも圧を感じる音楽と歌のすごみ。
トータル5時間は鑑賞に費やすことになりますが、その価値はあります。
幕間に曲の解説やインタビューなども入りますが、そこに
スティーヴン・フライも登場。彼は大のワーグナー・ファンで、
ワーグナーの作品上映時は必ず劇場に足を運ぶとか。
彼の作品コメントもあり、これも含めて見ごたえあります。

本年もお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
よいお年を。



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