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パブねこ [英国 猫]

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この夏は、英国の猫の取材の日々。

その中で笑ってしまう猫のエピソードがありました。
カンブリア地方の、ある宿に泊まったのですが、田舎の村なので
夜食事ができるところといったら周囲にはパブくらい。
そこでパブに出かけました。
よくある田舎のパブなのですが、そこには青い首輪をした細身の猫が
するりするりとお客さんの間を通り抜けていました。

可愛いなあと見ていると、少し離れたお客さんのテーブルの
近くに行って、ぱっと椅子の上へ。
食事をしているお客さんの横にちゃっかり座っているのです。
しかしこれは禁止されているらしく、気づいたパブのお兄さんが
抱き上げて外に出しました。

ところが数分もたたないうちに、どこかしらまた同じ猫がやってきて
お店の中を通り、再びそのお客さんの席へ。

そしてまたお兄さんが抱き上げて外へ。
猫と人間のいたちごっこ。

私たちが食事を終えて店を出るとき、その猫は再び店内に入ってきました。
どうせだったら私たちの席の隣に座ってくれたらよかったのに。
このパブの看板猫なのか、営業妨害なのかさっぱりわかりません。
英国の田舎のパブは、犬連れで飲みにくるローカルのお客さんは結構いますが、
猫をつれてくることはまずなく、また人の出入りが多いパブに猫がいるというのも
珍しい。そんな中、この猫は個人的には「パブねこ」の称号をあげたくなるようなコでした。

そのパブと泊まっていた宿は、徒歩2分の距離。
ここの宿ではポピーちゃんという猫がお出迎え。
すぐに姿を消してしまいましたが、朝食の時間には出てきてご挨拶。
ダイニングルームの窓越しに見える、宿のガーデンでリラックスしている姿を
目で追いながら朝食を済ませました。

その後向かった先も、猫のいる特別な場所。
でもその前のこの宿とパブに猫がいるなんてことはまったくの予想外でした。
つくづく猫に縁があると思った日でした。

*画像は、お客さんの横にちゃっかり座るパブねこ。


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