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博士と彼女のセオリー [英国映画]

今年は英国映画により注目が集まる予感。

その皮切りになりそうなのが、『博士と彼女のセオリー』。
これは現代宇宙論に大きな影響を与えた、
天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士の半生を描いた作品です。

私達は、難病と戦いながら驚くべき頭脳の持ち主である
ホーキング博士の姿しか思い浮かばないけれども、
この映画は博士がまだ大学院で学んでいた時代から、
妻ジェーンとの出会い、
脳の命令が神経に伝わらなくなるニューロン疾患という
難病に冒され、徐々に体の自由がきかなくなっていくさま、
その間博士号の取得、ジェーンとの結婚、妻の妊娠、余命宣告
さまざまな出来事が彼の前にかわるがわるやってくる。

苦しいことを次々と踏み越えてゆくホーキング博士と
強い愛をもって彼をサポートするジェーンの
パワーに脱帽する。
博士に扮するエディ・レッドメインは、イートン校からケンブリッジ大学に
進んだエリートで、学部は違えど博士の後輩にあたる。
その彼の少年ぽさの残る学院生時代の姿から、
病気の進行具合によって変化していく表情や動きの描写にも
圧倒される。

見どころは博士、そして妻ジェーンの
人生との向き合い方なのだけれど、他にも英国ファンなら
興味深いエピソードがいくつもある。

教授の舌を巻くホーキングの発想と知性が生まれた
場所は、彼が在学していたケンブリッジ大学。
ロケの多くは大学とケンブリッジの街で撮影された。

1960年代だからなのか、大学での彼らの
滋味ながらもシックな装い。
ケンブリッジ名物のパントのシーンも出てくる。

私はこのパントが大好き。大学内を流れる川を、
棒を操りながらボートでめぐるのだけれど、
両岸には柳の木、そして大学の建物が。
そんなところにも興味を持って見ることができる作品です。

2010kiltuksub 843.JPG

以前訪れたケンブリッジ大学でのパント体験。




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