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追憶と、踊りながら [英国映画]

『追憶と、踊りながら』は、ロンドンを舞台にした
インディペンデント系の映画作品です。
ストーリーなどはこちら。
http://www.moviola.jp/tsuioku/


規模の小さい、ローバジェットの作品ながら、
ロンドンそして英国の抱える問題、
特定の国でなくても起こりうる親子間の問題や老人問題など
さまざまな事柄に触れながら、
喪失、孤独、それぞれの生き方を描いている作品です。
こう書くと社会派の堅苦しい映画のようですが、
ゆるやかなリズムと美しく儚い映像にひきつけられてゆきます。
町の片隅に、こんな人たちが悩み戸惑いながら
暮しているんだなあと思うと、切なくなります。

中でも監督自身が同性愛者で、同様にカミングアウトした
英国人俳優ベン・ウィショーがゲイの青年役で出演しているので、
さりげないしぐさに真実味があります。

ホン・カウ監督にインタビューする機会がありました。
映画では、ベンと恋人役の青年のラブシーンがあるのですが、
監督が非常に細かく演出したと語っていました。
こんなことまで指定されているのか、とびっくりしたこともありました。
また、そのシーンでの声についてはベンの提案で、トーンを落とし、
それが非常に合っていたそうです。

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監督はベンとその恋人のラブシーンはとても重要だと考えていて、
3回でてくるのですが、本当はもっと多く入れたかったそうです。
今まで私が見た映画の中での男性同士のラブシーンでは
いちばんナチュラルで美しく感じました。

また、作品では素人に近い新人から超ベテランまで演技経験というか
俳優としてかなりの格差があri,
理解できる言語も異なるキャストが揃っていたため、
演技指導はちょっと変わっていたようです。
相手に合わせて中国語だったり、英語だったり、
さらに紙にメモを書いてそっと渡したり。
そんなことができたのも、複数の言語をあやつれる監督ならでは。
いろいろな質問に真摯に答えてくれる監督とお会いして、
より映画が大好きになりました。
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